Five go off in a caravan
Five go Off in a Caravan: Book 5 (Famous Five)
- 作者: Enid Blyton,Eileen Soper
- 出版社/メーカー: Hodder Children's Books
- 発売日: 1997/03/19
- メディア: ペーパーバック
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Reading Age: 9+
Interest level: 7+
224pages
Famous five シリーズ5作目。🌟🌟🌟🌟🌟
親の監督なしの、子供だけのキャラバンホリデーに出かける。目指すのは、サーカス団がキャンプしている湖。サーカスの少年とチンパンジーと仲良くなり楽しく過ごすが、またも事件に巻き込まれていく。
この時代のキャラバンを引っ張るのは車ではなく馬。免許はいらないとはいえ、それを子供だけでいくのを許可するなんて、ちょっとありえない設定だけど、前作以上の冒険度。前回はTimmyを毒殺しようとする悪役が登場したけど、今回はさらに邪悪度を増した悪役にサーカスという異次元な世界が展開されて面白い。
このころはサーカスに象やチンパンジーが登場したのかな。毎年街にサーカスがやってきているけど、人間だけのサーカス、動物が登場するのはこの辺りでは見たことがない。初めて見に行った時、オープニングで団員が集団で縄跳びをしているのにまずびっくりした。普通の前跳びですよ。なんとも斬新。それ以来、サーカスのポスターを見ても、全く興味がわかなくなった。いや、その後行ったサーカスはいいのもあったんだけど、わたしの世代はやはりサーカスといえば、動物、熊や像のコミカルな芸やライオンの興奮するパフォーマンスとは比べ物にならない。動物虐待につながるから動物の芸が消えつつあるというのは理解しつつ、物足りなさを感じてしまう。
この本では、芸達者な動物たちがいる夢溢れワクワクするサーカスの魅力とともに、同時に旅の一座が犯罪の温床になり得ることもある闇を匂わせていて、当時のサーカスへの印象を垣間見た気分になった。