Tiddler
- Paperback: 32 pages
- Age Range: 3 - 7 years
- ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ちっちゃいお魚のTiddlerは大きな作り話が大好き。
学校に遅刻するたび、想像力全開の作り話で言い訳をします。
「先生、遅れてごめんなさい。今日は早く家を出たんだけど、途中でいかに捕まってしまいました。ジタバタもがいてるところに亀がやって来て助けてくれたんです。」
「タツノオトシゴに乗ったんだよ。」「人魚に会ったんだよ。」
さて、次はどんな話をするのでしょう。
最も愛され親しまれている国民的絵本作家、Julia Donaldsonの作品。Gruffaroはじめ、子供達は彼女のライミング絵本を読んで育つと言えるんじゃないかしら。いつも組んでるイラストレーターの方の画風が独特なのですが、彼女の作品はいたるところで見かけます。休みになると映画や舞台になって子供達の。その中で、私と子供がいちばん好きな作品がTiddlerです。海洋生物大好きな我が子には、続々と海の生き物が登場しお話をつないでいくのがたまりません。イラストの中に知っている魚を探したりして、何度も読みました。先生が点呼する時にいつもTiddlerがいなくて、またー!となるのを大喜び。 現れたTiddlerの想像力豊かな作り話の言い訳に喜び、そして、その作り話に助けられる展開に笑います。最後にはもひとつオチがあり、とても面白い。うちの子は本を読んでいる割に想像力が貧困なのだけど、Tiddlerみたいな悪のない壮大なホラ話を作るお話は刺激を与えてくれるのじゃないかなと期待。読んだ後は、確かに作り話をしたがります。まあ、真似事で創作性ゼロだったけど、それでも作ろうと(マネだけど)、するだけでもいいんじゃないかと。
Tiddlerという種類の魚がいるのかとおもったら、小魚のことを指すようで。
子供は海洋生物の本を借りて来ては、気に入った魚を図鑑で調べるのだけど、その度に思うのが英語の魚名は、日本のに比べて随分安直なものが多いなあと。もちろん、正式な学術名はあるのだろうけど、子供向けの本だとものすごくざっくりと扱われてる印象。やはり日本は魚を愛する国だなあと思います。