ぐれーとふる365 

子供の読書成長記録(洋書和書)多読というらしいですが、語数はカウントしてません。

Five go to Mystery moor

 

Five Go to Mystery Moor: Book 13 (Famous Five)

Five Go to Mystery Moor: Book 13 (Famous Five)

 

 ⭐️⭐️⭐️

 

シリーズ13。

乗馬キャンプに参加したアンとジョージ。学校のキャンプから戻ったジュリアンとディックも合流し、ミステリームーアにまつわる不思議な話を聞く。地元の人が近寄らないミステリームーアに向かうジプシーの一行。いったい何の目的でミステリームーアに行くのだろう?5人はジプシーを追って霧が出ると何日も晴れないという危険なムーア地帯に足を踏み入れる。。。

 

今回はストーリーよりもサブキャラが秀逸。

ジョージのように男の子にように振る舞いヘンリーと名乗るヘンリエッタ。似た者同士の対立が面白い。子供は本の最後にディックが二人をからかって、"I say, do let me share in these compliments! Just tell me I'm as good as a girl, will you?" というところが気に入って、なんども繰り返し読んでいた。当時はLGBTという言葉はまだ生まれてなかったろだろう。Famous five シリーズを知った時に性差別的だというレビューが多く目についたのだけど、逆に、性差容認を促しているのではないかと思っている。な一番の活躍は、愛犬ティムとサブキャラのウィリアム。ウィリアムの頼もしさは素晴らしい。

今回の悪者は"trabeller"、ジプシーのこと。ジプシーというのは、なんとなく大陸側にいる人たちと思い込んでいたけど、イギリスにもキャラバンで旅する人たちが多くいて、そして現に今もいるらしいということを知り驚いている。

 

この本を読んだ直後に、乗馬セッションを受ける機会があった我が子。本の中で、ジョージたちが操るように、ポニーの背に乗り手綱を握って良い経験になったと思う。本を読んでなかったら、行くことに同意すらしなかったかもしれない。