Five go to Mystery moor
Five Go to Mystery Moor: Book 13 (Famous Five)
- 作者: Enid Blyton,Eileen Soper
- 出版社/メーカー: Hodder Children's Books
- 発売日: 1997/04/23
- メディア: ペーパーバック
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⭐️⭐️⭐️
シリーズ13。
乗馬キャンプに参加したアンとジョージ。学校のキャンプから戻ったジュリアンとディックも合流し、ミステリームーアにまつわる不思議な話を聞く。地元の人が近寄らないミステリームーアに向かうジプシーの一行。いったい何の目的でミステリームーアに行くのだろう?5人はジプシーを追って霧が出ると何日も晴れないという危険なムーア地帯に足を踏み入れる。。。
今回はストーリーよりもサブキャラが秀逸。
ジョージのように男の子にように振る舞いヘンリーと名乗るヘンリエッタ。似た者同士の対立が面白い。子供は本の最後にディックが二人をからかって、"I say, do let me share in these compliments! Just tell me I'm as good as a girl, will you?" というところが気に入って、なんども繰り返し読んでいた。当時はLGBTという言葉はまだ生まれてなかったろだろう。Famous five シリーズを知った時に性差別的だというレビューが多く目についたのだけど、逆に、性差容認を促しているのではないかと思っている。な一番の活躍は、愛犬ティムとサブキャラのウィリアム。ウィリアムの頼もしさは素晴らしい。
今回の悪者は"trabeller"、ジプシーのこと。ジプシーというのは、なんとなく大陸側にいる人たちと思い込んでいたけど、イギリスにもキャラバンで旅する人たちが多くいて、そして現に今もいるらしいということを知り驚いている。
この本を読んだ直後に、乗馬セッションを受ける機会があった我が子。本の中で、ジョージたちが操るように、ポニーの背に乗り手綱を握って良い経験になったと思う。本を読んでなかったら、行くことに同意すらしなかったかもしれない。