ぐれーとふる365 

子供の読書成長記録(洋書和書)多読というらしいですが、語数はカウントしてません。

The rainbow fish

 

The Rainbow Fish

The Rainbow Fish

 

 

  • Paperback: 25 pages

 ⭐️⭐️⭐️

 

七色に光る鱗を持つ海で一番美しいRainbow fish。 ある日小さな魚がRainbow fishに鱗を一枚分けてとお願いするが、お高くとまっている彼は、鱗をあげるどころかひどい言葉を投げかける。そんなRainbow fishをみんな避けるようになり、自慢の綺麗な鱗を見てくれる魚は誰もいなくなる。。。

 

みんなでシェアすることの大切さを教える絵本。図書館や幼稚園のストーリータイムで取り上げられてます。カラフルな鱗をつける魚を工作したりぬりえをしたり。おもちゃやお菓子をシェアすることは幼児の集団生活でまず求められること。これができない子は実に多い。プレイグループで、取り合いになったり、他の子を奪ったり、その度に親がシェアしなさい、と口にするのを耳にする。

 

海で一番綺麗だった魚が最後は光る鱗はたった一枚になり、代わりに友達を得るんだけど、でもねえ。シェアはいいけど、行き過ぎはどうなの。我が子は、小さいころからシェアすることは大、育ち、このシェア精神が骨の髄まで身についてる感じ。常に他人にあげるためのものを用意したがる子で、欲望のまま動く幼児たちの中でその行動はひときわ周りの大人の目を引き、なんて良い子なの、と言われてきた。親として嬉しく思っていたのだけど、でも、一方、自分が欲しいものをはっきり主張できなくなってるように思う。明らかに集団の中に入ると、いつも誰かが欲しいかもしれないから、誰かが嫌な気持ちになるかもしれないから、と自分の感情を抑えがちな我が子を歯がゆく思わずにはいられない。何もしないで当たり前に権利主張だけする人がいっぱいいる。持てるものは与えてあたりまえ、的な考えを肯定しかねないんじゃないかな。。。

子供にシェアしましょう、教訓的なメッセージを伝えるのに有用な本だけど、個人的には素直に受け止めれない部分あり。でも外せない絵本なので、星3つ。他の人のことを考えるのは大切だけど、でも自分の声をまずしっかり聞いてね。強くなれ。