ぐれーとふる365 

子供の読書成長記録(洋書和書)多読というらしいですが、語数はカウントしてません。

Ratburger

 

Ratburger

Ratburger

 
  • Paperback: 320 pages
  • Age Range: 9 - 12 years
  • ⭐️⭐️⭐️⭐️

 

娘がDavid Walliamsを読みたがるようになりました。

学校のreading clubで一緒の子たちが面白いと言ってるのを聞いて、興味をもったみたい。 David Walliamsの話が面白くないわけない。でも、貧困や不和家庭、いじめ、だらしない親や、傲慢な教師などなど、とても現実的な世界が描かれているので、個人的にはもう少しそういう世界と無縁のファンタジーやマジカルなお話を楽しんでほしいとおもうのだけど、そういうことを知り始めるのを親が止めれる年齢ではなくなってきているということなのかな。

 

だらしない継母、失業し生活保護のお金で酒浸りの父親、毎朝学校のいじめっこにつばを吐きかけられる。辛いことだらけの日々を送るZoe。唯一の癒しだった父親に買ってもらった最愛のペットのハムスターも死んでしまう。そんなZoeの悲しみを埋めてくれたのは、家に入り込んだネズミ。Zoeはこのネズミを飼うことにするが、ネズミのペットなど誰にも言えない秘密。そんなZoeのネズミに怪しげなハンバーガー売りの男が恐ろしい企みを抱いて近づいてく。。。Zoeの生活環境があまりにもハードな設定で、うちの子にはちょっとハードすぎるのではと思ったけれど、面白かったらしく2日で読了。

読み終わった子供が、意地悪な継母は最後に死んじゃうんだよ、というので、ええ?と聞き直すと、ハンバーガーミンチの機械に落ちて、ハンバンガーになって、ねずみたちに食べられてしまう。。。と聞いて、恐ろしくなってしまった。ミンチになる様が細かに描かれてないのが幸いかな。機械に入ったら、ハンバーガーに変身するみたいな印象の挿絵がはいっていた。勧善懲悪とはいえ、ミンチにしてしまうのは、ホラーすぎる。そしてやっぱりネズミ描写が私には、過去に我が家で起こったネズミ騒動を思い出させて身震いする。うちの子も動物ファンではないため、ネズミにキスするZoeは嫌だったらしい。この本の登場人物で一番好きなのは、 Zoeのお父さんらしい。え、パブばっかり行って、学校の靴もかってくれないようなだらしないお父さんなのに?と思うけど、仕事がなくなってしまったので、落ち込んでしまったから仕方ないのよ、という子供。そ、そうかあ。唾を吐き掛けるいじめっ子の事も、”理由があった”と許せるうちの子はなかなか寛容なのではなかろうか。