Danny the champion of the world
Danny the Champion of the World
- 作者: Roald Dahl,Quentin Blake
- 出版社/メーカー: Puffin Books
- 発売日: 2007/08/16
- メディア: ペーパーバック
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⭐️⭐️⭐️
小さなガソリンスタンドを経営する父親とジプシーキャラバンで暮らしているダニー。”最高にわくわくする父親”の秘密を知った9歳のダニー。そしてダニーと父親のすごい冒険が始まる。。。
ワールドブックデーの時のテーマだったのがこの本。学校で先生が一部を読み聞かせてくれたらしく、キャラバンに住んでてpoachingする話だという。poaching?と思ってたのだけど、密猟という初めて聞く単語だった。ちょっと難しいかなと思ったけど、学校で取り上げられなじみがあったこともあり、三日ほどで読み切った。
過去に読んだ何冊かのロナルドダール本のように、訛りや外国人の口調で話す場面がほとんどなかったので(警察官だけ)読みやすかった。いつも思うけど、ロナルドダールの本の書き出しはとてもわくわくさせられる。捕まえたキジが逃げ出す場面は愉快だった。子供はキジがバタバタ落ちてくるところと、ダニーが車を運転するところが面白かったらしい。
でも。。。村ぐるみで密猟してるという設定を面白いって言っちゃっていいものか。嫌な金持ちの領地だから、密猟しても構わない、と医者も警察官も牧師までもが肯定していて、9歳のダニーが一番モラルを持ち合わせていているという。(最初だけだけど)
友達を家に呼んだら、と父に言われても、頑なに友達を呼ばないダニーの胸の内が透けて見えるようで、ちょっと切ない。父親のことは大好きだけど、同時にキャラバン暮らしが普通でないことを、9歳にして理解いるところが随所にあって、子供にこんな思いをさせたくないなと思う。でも、きっとあるだろう、私が子供の時に感じたように。
ところで、キジって美味しいんだろうか。
たまにマーケットで見るけど、食べたいと思ったことないな。。。