ぐれーとふる365 

子供の読書成長記録(洋書和書)多読というらしいですが、語数はカウントしてません。

たんたのたんけん

 

たんたのたんけん (新しい日本の幼年童話 1)

たんたのたんけん (新しい日本の幼年童話 1)

 

 ⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️

 

探検が好きな娘の興味を引いて音読練習で最後まで読みました。

バリヒが真似してたんたの言葉を繰り返しいうところは面白いらしい。

ジャングルの中のページが黒塗りになってるのに喜んだ。

たんたたちが帽子とキャンデーを買いに行ったのにお金を払わなかったことが、娘には気になったらしく、そればかり言い続けていた。

はれときどきあまのじゃく

 

はれときどきあまのじゃく (はれぶた 9)

はれときどきあまのじゃく (はれぶた 9)

 

⭐️⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ 

 

少し日本語の本から離れていたので、久しぶりに読む本は面白いものでないと、きっと投げ出すなあ、あまり字が多すぎず、かといって、あまりに子供子供したのは嫌がるし、何にしようか考えた末に選んだ本。「はれときどきぶた」を以前喜んで読んでいたのと、「あまのじゃく」の言葉が子供の興味を引くと思ったから。ことあるごとに、祖母が子供のことを「あまのじゃくだねえ」というので、馴染みの言葉なのだ。案の定、食いついて、夢中で読んでいた。面白かったと、あれこれエピソードを語ってくれるが、「で、あまのじゃくってどういう意味?」と聞くと、なんだか怪しげな回答が返って来た。。。。面白かったといってたけど、精読の訓練が必要なのか。。。と考えさせられる。ますます慎重に本を選ぼうと思った次第。

ちいちゃんのかげおくり

広島に原爆が落とされた日。

先日広島、宮島へ出かけた。小学校の修学旅行以来で実に20数年振り。

友人に会うのと宮島観光が目的で平和祈念資料館は6歳児を連れて行くのは刺激が強く早いだろうと予定していなかったが、宿泊先から歩いてすぐで時間もあったため立ち寄ることにした。

 

子供は戦争中に原爆が落とされたことは知っている。そしてその時いた場所に落とされたということも、テレビで見た原爆ドームを目の当たりにして気づいていた。原爆投下前の広島の街並み、投下、そして投下後の様子を空からみた映像を映し出すCGを見つめたあとは怖いから早く出たい、と言い続け、早々に退館した。どうしてアメリカは日本に原爆を落としたの、と何度も質問した。早く連れて来すぎた、とは思ったけれど、私が小学校の平和学習で読み聞きしたようなことを本から拾い上げる前に、私たちの口から説明できたのは良かったと思ってる。異国にいると、紋切りの説明を目に耳にすることが一層多いだろう。そんな時、日本の外から見た原爆投下の意見ではなく、自分の考えをしっかり言えるようになってほしい。

 

戦争をテーマにした本を1冊だけ。

ちいちゃんが死んだ、ということは容易に推測できたみたいだけど、他の家族のことまでは我が家の6歳には想像が回らない。心に刻んだことは、戦争は、悲しい。

ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)

ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)

 

 

Superworm

 

Superworm

Superworm

 

🌟🌟🌟

Games and the giant peachでミミズが活躍していたけど、ミミズといえばこの本。

道端で動かなくなっている姿が目の端に入ることはしょっちゅう、でも注意を払うことのないミミズ。 そのミミズが主役なので、ビジュアル的には魅力ないんだけど、当時スーパーヒーロー大好きの子供には思いの外受けた。ミミズが自分の体を使っていろんなこと(縄跳びになったり、ベルトになったり)するのが、面白いです。紐一本でいろんな発想ができるようになったら嬉しいね。思ったよりは、いいです。

 

Mr Stink

 

Mr Stink

Mr Stink

 

 🌟🌟🌟

Paperback: 272 pages

Age Range: 9 - 12 years

 

家庭でも学校でも孤独な12歳の少女、ChloeはMr Stinkと呼ばれている浮浪者と出会う。名前の通り臭いけど、彼女に親切にしてくれるただ一人の人だ。彼に居場所を作ろうと、ChloeはMr Stinkを自分の物置小屋に匿うことにするのだが、これが大騒ぎへと発展してゆく。

 

David Walliamsの2作目。

子供向け小説としては面白くあっという間に読める。7歳くらいから楽しめるけれど、浮浪者や無職者など社会問題が背景にあるため、選挙の話なども出てくるし、十分面白さを味わうには指定年齢が適当かなと思う。

色々ツッコミどころもあるけれど、Mr Stinkの悪臭の描写が面白い。

Mr Stink stank. He also stunk.で始まり、1ページ目だけで、

A stink is worse than a stench. And a stench is worse than a pong. And a pong is worse than a whiff. And a whiff can be enough to make your nose wrinkle. と悪臭ワードの勉強になります笑 子供はこういうの喜ぶね。

 

当代きってのコメディアンらしく、テレビネタが散りばめられてるのも子供に受ける一つの理由なんだろうな。ニュースエージェントのRajに選挙キャンペーン中のChloeの母親が投票のお願いをするところで、Xファクターに出るの?!となるところは笑えた。

RajのキャラがリトルブリテンでDavidが演じていたキャラを彷彿させて愉快。

 

 

The rainbow fish

 

The Rainbow Fish

The Rainbow Fish

 

 

  • Paperback: 25 pages

 ⭐️⭐️⭐️

 

七色に光る鱗を持つ海で一番美しいRainbow fish。 ある日小さな魚がRainbow fishに鱗を一枚分けてとお願いするが、お高くとまっている彼は、鱗をあげるどころかひどい言葉を投げかける。そんなRainbow fishをみんな避けるようになり、自慢の綺麗な鱗を見てくれる魚は誰もいなくなる。。。

 

みんなでシェアすることの大切さを教える絵本。図書館や幼稚園のストーリータイムで取り上げられてます。カラフルな鱗をつける魚を工作したりぬりえをしたり。おもちゃやお菓子をシェアすることは幼児の集団生活でまず求められること。これができない子は実に多い。プレイグループで、取り合いになったり、他の子を奪ったり、その度に親がシェアしなさい、と口にするのを耳にする。

 

海で一番綺麗だった魚が最後は光る鱗はたった一枚になり、代わりに友達を得るんだけど、でもねえ。シェアはいいけど、行き過ぎはどうなの。我が子は、小さいころからシェアすることは大、育ち、このシェア精神が骨の髄まで身についてる感じ。常に他人にあげるためのものを用意したがる子で、欲望のまま動く幼児たちの中でその行動はひときわ周りの大人の目を引き、なんて良い子なの、と言われてきた。親として嬉しく思っていたのだけど、でも、一方、自分が欲しいものをはっきり主張できなくなってるように思う。明らかに集団の中に入ると、いつも誰かが欲しいかもしれないから、誰かが嫌な気持ちになるかもしれないから、と自分の感情を抑えがちな我が子を歯がゆく思わずにはいられない。何もしないで当たり前に権利主張だけする人がいっぱいいる。持てるものは与えてあたりまえ、的な考えを肯定しかねないんじゃないかな。。。

子供にシェアしましょう、教訓的なメッセージを伝えるのに有用な本だけど、個人的には素直に受け止めれない部分あり。でも外せない絵本なので、星3つ。他の人のことを考えるのは大切だけど、でも自分の声をまずしっかり聞いてね。強くなれ。

 

James and the giant peach

 

James and the Giant Peach

James and the Giant Peach

 

 🌟

 動物園から逃げ出したサイに両親を食べられて一人残されたジェームズは、ぞっとするほど嫌な二人の叔母と暮らしている。ある暑い日、とても不思議なことが起こる。庭に巨大な桃が実ったのだ。ジェームズはおばけ桃と一緒に叔母たちの元から愉快な仲間(巨大化したクモやミミズなど)と逃げ出し、冒険が始まる。

 

子供向けの長くもない本なのに、読み終わるのにとても時間がかかってしまった。読み始めると、睡魔が襲ってきてちっとも進まない。Roald Dahl作品は子供たちはみんな夢中になって読むと聞いている。小学2年生の従兄弟の子供はロアルドダールがきっかけで読書好きになったらしい。この作品のレビューも概して高い。だけど、私にはこの本は全く面白くなかった。私の心が薄汚れてしまっているせいなのだろう。彼の作品はいつも出だしはとても面白い。でも、個人的には大体3章目くらいまでで、そこからスピードダウンしてくる。今回はまず話の核になる桃がピンとこない。桃といえば、桃太郎なのだ。それに桃は美味しいけど、すぐ傷むんだって。そんな転がったり浮かんだりの旅は耐えれないのである。虫たちと一緒に旅するというのもピンとこなかった。クモの話など、所々にくすり、とさせられる面白いエピソードはあるのだけれど(クモを退治するのをやめようと思った)、虫の中でリーダーシップを発揮する冒険に汚れた大人の私はワクワクしないのである。cloud menの出てくるところが一番眠かった。

今まで読んだロアルドダール作品ではマチルダが一番面白かったかな。 その次に興味深かったのは Danny the champion the world といったところかな。

ロアルドダール作品を手に取るのはあまり気が進まないのだけど、とりあえず

代表作チャーリーとチョコレート工場は読まないと話にならないので、童心に戻ったまっすぐな心で読んで感じてみようと思う。ロアルドダールは小学生の綺麗な心の間に読むに限る。ミミズや蜘蛛が好きなお子さんにオススメ。