ぐれーとふる365 

子供の読書成長記録(洋書和書)多読というらしいですが、語数はカウントしてません。

The world's worst children

 

The World's Worst Children

The World's Worst Children

 

 

  • Paperback: 272 pages
  • Age Range: 7 - 12 years
  • ⭐️⭐️⭐️⭐️ 

おもしろいです。

鼻くそをほじってばかりいる子、嘘泣きする子、テレビばかり見ている子。。。いろんな”最悪な子供達”のお話。David Walliamsの作品は何冊か読んだけど、現代社会に対する笑いや皮肉が多く含まれているので、面白いけど7歳には早い、まだ読まなくていいと感じていた。でも、この作品は世間一般で言うところの子供達の感心しない態度に焦点を当て、教訓めいた笑いとなっているので安心して読ませられる。関連語もかなり覚えれます。

 

個人的に面白かったのは、シラミだらけの男の子の話”nit boy"。実はつい先日、我が家にシラミ騒動が勃発して駆除体験をしたところなので、最悪ぶりがとても身近に感じれた。シラミのペットだなんて!!!!今回我が家のシラミ騒動の発端は娘のクラスメートの親から届いたシラミ発見メール。シラミのお知らせは学校からしょっちゅう届くのだけど、この時代にシラミ?といつも半信半疑、あまり気にしていなかった。こちらでは洗髪を週1しかしない子供も少なくないので、そう言う子に起こることだと思っていて、洗髪を欠かさないうちのこには無縁と思っていた(無知)。でも今回は娘の隣の席の子だと判明しているので、流石に気になりその夜念入りに調べた私。その時は気づかなかったのだけど、3週間後、娘が頭が痒いと言い出した。調べて見たら、シラミを発見。そこから、シラミ退治に大わらわ。薬で駆除作業を行なった。それから、娘がちょっとでも頭をかくと、シラミが残っているのか、痕跡がないか、と髪をかき分けチェック。毎朝、予防スプレーをし、専用の櫛で梳かし目を光らせ、とても神経質になっている。シラミがやってきて初めて気づいたのだけど、なんとシラミ対策グッズの多いこと。tee tree oil入りのシャンプーやスプレーが効き目あると言われてる一方、効果がないと言う意見も。とりあえず、毎日のコームが一番いいのではないか。シラミ=liceと思ってたけど、このタイトル通り、商品名にはnitが使われているのが圧倒的に多く、初めて知った。

 シラミの出てくる絵本、そういえば昔から見かけてました。子供の絵本に登場するほど、シラミは当たり前にいることを体感痛感。

【国内正規品】ニットピッカーフリーコーム シラミ・卵駆除専用櫛

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The naughtiest girl helps a friend

 

The Naughtiest Girl: Naughtiest Girl Helps A Friend: Book 6

The Naughtiest Girl: Naughtiest Girl Helps A Friend: Book 6

 

 

⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ 

 

ハーフタームに実家に帰省しない生徒たちは学校内でキャンプをすることに。エリザベスは親友ジョーンがリーダーのテントに入れて大喜び。でもトラブルメーカーの同級生と新入りで学校にまだ馴染めていない下級生がいっしょ。予想した以上のトラブルがつぎつぎ起こることに。

 

娘の学校には上級生が新入生の面倒を見るバディー制度がある。うちは一人っ子だし、こういうのは良いことだなと歓迎していたのだけど、年上ぶって喜んでいるのは最初だけで、大抵みんな面倒を見ていないっぽい。娘のバディーは人懐っこい子で、娘にずいぶんなついて追いかけてくるらしく、仕方なく遊んでいるみたいだけど、疎ましがっているのがありありとわかる。このシリーズの学校では、年上が年下の相手を見るのは当たり前、そう言うところ、気づいたらいいんだけど。

 

ところで、これリライトバージョンだったのね。知らなかったな。

 

 

Charlie and the chocolate factory

Charlie and the Chocolate Factory

Charlie and the Chocolate Factory

 
  • Paperback: 208 pages
  • Age Range: 7 - 11 years

   🌟🌟🌟🌟🌟

この作品の名前を知らない人はいないのではと思われるDahlの1、2を争う代表作。映画の印象があって面白くないと思い込んでいたけど、読んでみてみんなに愛される作品であることに納得。チョコレート消費量ランキング上位のこの国で(一位はドイツなのだね)、タイトルがまず魅力的。そしていろんな面白いお菓子が登場して、子供達にはたまらないでしょう。食べたら空に浮かんでくキャンデー(ゲップしないと降りれない)とか、私でも食べたい。うちの子はキャンデーもチョコも好きじゃないけど、それでも今まで読んだDahl本で一番面白かったらしい。個人的には名前だけは知ってたウンパルンパが何者かわかってスッキリ。

 

チャーリー以外は、わかりやすい『よろしくない子供たち』が4人登場して戒め的なストーリーだけど、その中にガムを四六時中噛んでる女の子が登場する。これって、ガム好まれる国、アメリカへの皮肉?実際、どのくらいガムが消費されてるか知らないのでただの想像ですが。日本でもガムは人気だけど、イギリスではあまり浸透していない気がする。チューイーなお菓子はたくさんあるけど、でも消えもの。この国はどこも道はゴミだらけ唾吐き放題で恐ろしく汚い。日頃からイギリス国民のモラルを疑っているが、ガムがあまり売られていないせいか、ガムを踏む、と言うなんともあのなんとも言えない嫌な体験はあまりないように思う。(代わりにう○こを踏むけど。。。)

 

 毎年テレビで放映される映画。。。一度最後まで頑張って観てみようかな。

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

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The enormous crocodile

 

The Enormous Crocodile

The Enormous Crocodile

 

 Paperback: 64 pages

Age Range: 5 - 7 years

⭐️⭐️⭐️⭐️

I'm going to fill my hungry empty tummy with something yummy yummy yummy yummy.

 

Roald Dahl作品の中では、かなり短く内容もおなじみの動物がたくさん出てきて幼児向け。私は面白いしよくできたお話と思うんだけど、娘は最後ワニがやっつけられる(宇宙まで投げ飛ばされて太陽にぶつかってジュッ。。。)から好きじゃ無いらしい。大抵の子は人間の子供を食べようとするワニがやっつけられて喜ぶと思うんだけどね。。。。この本の中で出てくる動物の中では、一番強いプレデターのワニが一番好きなのだ。そのワニがやっつけられるのはかわいそうだという。この人は海ならシャチ、空なら白頭鷲、陸なら虎、と。。。ととにかくフードチェーンのトップのプレデターが好き。ワニが子供を食べるのも自然の摂理なのだそう(驚)

今日なぜか突然四字熟語かるたを持ち出してきて(四字熟語の知識はゼロ)、一緒にやったんだけど、これが一番好き、と選んだのはいうまでもなく「弱肉強食」。

。。。。娘よ、強くなってください。

 

The naughtiest girl keep a secret

 

The Naughtiest Girl: Naughtiest Girl Keeps A Secret: Book 5

The Naughtiest Girl: Naughtiest Girl Keeps A Secret: Book 5

 
  • Paperback: 160 pages
  • Age Range: 6 - 11 years
  • 🌟🌟

Elizabeth intends to put her naughtiest girl days behind her and behave in a way Whyteleafe school will be proud of. But when john entrusts her with his secret, the naugtiest girl finds herself in deeper trouble than ever...

 

娘のお気に入りのシリーズなんだけど、この回はイマイチだったらしい。ガーデニングとかレタス品評会とか、そりゃ興味無いよね。秘密もさほど大したことと思えないし。レタスにつくナメクジが嫌、という感想だけっぽい。

The remains of the day

 

The Remains of the Day

The Remains of the Day

 
  • Paperback: 272 pages

友人たちとの食事会でカズオイシグロ氏がノーベル文学賞を受賞したことが話題に上がりました。氏の作品を読んでた人は13人中私を含めて二人だけで、ブッカー賞受賞し映画化された作品もいくつもある作家なのに案外みんな読んでないんだなあと意外に思いました。

私が読んだのはThe remains of the day と Never let me goの2作です。私が氏の本を手に取ったのは、大好きな料理研究家、行正り香さんのエッセイを読んだから。英語力を生かして活躍されている行正さんがはこの作品が大好きだそうで、「とても美しい英語」で書かれていると紹介されているのが、深く深く私の中に刻まれて、一番最初に手に取った洋書でした。

 

コーンウォールまでの湾岸ドライブの風景が目の裏に浮かびコーンウォールはいつか行きたい場所になりました。執事としてのプロフェッショナルを貫く姿は美しいが、哀しさも漂う。しかし、この作品に描かれている職業意識の高さ、それは今の英国ではそうそうお目にかかれないものなのではないか。プライド作品自体は10年前の私でも読める読後爽やかさを残す作品でしたが、行正さんのいう美しい英語、は残念ながら私には味わえませんでした。今読んだら、その美しさを感じれるのかな。もう一度読み返してみようと思います。

 

 

The remains of the dayのことを思い出してたら、Downton abbeyを無性に見たくなってしまった。この大ヒットドラマ観たことが無いのです。昨年はクリスマスシーズンのボックスセットがお安く売られてたので、今年は入手しようかな。

 

 

 

 

Grandpa's great escape

 

Grandpa's Great Escape

Grandpa's Great Escape

 
  • Paperback: 464 pages
  • Age Range: 9 years and up

   ⭐️⭐️⭐️⭐️

 

   Up, up and away!

  ジャックのおじいちゃんは第二次世界大戦で活躍したスピットファイアーのパイロット。ジャックはおじいちゃんと戦争の映画を見たり、インペリアルミュージアムに戦闘機を見にいったりして過ごすのが大好き。でもおじいちゃんは物忘れがひどくなり、ついに老人ホームへ送られることに。でもその老人ホームはとんでもなく恐ろしい場所だった。大脱走を画策するジャックとおじいちゃんの大冒険が始まる。。。

 

今まで読んだDavid Walliamの作品の中で一番よかった。子供に読ませてもいいと思った作品。ミュージアムで展示物によじ登って壊したり、飛行機を持ち出したり、いつものごとくありえない無責任な行動がてんこ盛りなのだけど、今回は主役のおじいちゃんのキャラが魅力的でそれに勝る感じ。飛行機でガソリンスタンドで給油するシーン、ありえないけど、面白い。そして、最後の瞬間、ジャックを孫と認識して我に返理、お別れするシーンが好き。

作品を通して第二次世界大戦で国を守るために戦った軍人に敬意を感じるところがいい。日本のために戦った零戦パイロットたちのことを思わずにはいられない。永遠のゼロがベストセラーになったのは記憶に新しいが、でも子ども向けでゼロ戦パイロットが主役の作品、しかもそれが国民的読本になるなんて、ちょっと日本では考えられないのではないだろうか。戦争の悲惨さを伝える作品は数多あれど、国のために戦った軍人を、ジャックのおじいちゃんみたいに英雄として書いたら、それこそ大騒ぎになるのではないだろうか。これが戦勝国敗戦国の違いなんだろうか。国のため、それはどの国の兵士も同じだったはず。慰霊参拝することを他国から干渉を受け、しかも多くの自国民が批判する。そんな国が他にあるのだろうか。この本が日本語訳されて、日本の子供達に読む機会があればいいと思う。内容はともかく、軍人への敬意がある。平和学習で、戦争は悪、と教えられる日本の子供たち、それは正しい。でも、慰霊参拝が議論を呼ぶこと自体がおかしいと言う気づきになるんじゃないだろうか。

 

靖国神社「みらいとてらす」イベント。9月に開催される夜の特別参拝。ライトアップが美しい。いつか参拝したい。