ぐれーとふる365 

子供の読書成長記録(洋書和書)多読というらしいですが、語数はカウントしてません。

ギャルソンの 仕事する様 惚れ惚れす

パリに来てます。

食事に入ったお店のギャルソンが渋くてとても素敵でした。

普段食べれない生牡蠣でも食べたいなーと思いながら、店先のメニューをのぞいているとボンジューと姿を見せた。「牡蠣はありますか。」と聞くと、「ありません。牡蠣なら向こうの店でなら食べれますよ。」と少しの英語を交えて教えてくれた。一見無愛想なのに、親切によその店を教えてくれたことに好感を覚え、そのままそのお店に入ることに。オーダーを取る際も、ニコリともしない。でも、言葉が通じないところは、さらり、と現物を持って来てドリンクの説明をしてくれたりする。そんなに大きな店ではなかったけど、ほぼ満席でとても賑わっていた。テーブルは全てこの男性が一人で給餌を担当しているらしい。私たちのオーダーを待ちつつも、他のテーブルへのドリンクが上がると、すっと離れて、また戻ってくる。忍者か猫のしなやかさを思わせる。ドリンクの追加オーダーしたくなって、彼が気づいてくれるよう目を向けているのだが、とても忙しそうで、すぐ近くの席まで来るのに、彼は一向にこちらに視線を向けない。でも。彼は気づいてない訳ではない。おそらく目の端で私たちの様子を捉えてたと思う。でもあえて見ない。優先順位を作り、仕事を回して、私たちへの仕事に移れるようになった時初めてこちらに顔を向けたように思えた。うーむ。プロフェッショナルの仕事ぶりという感じである。トイレに席を立ち戻ってきた時に、手前のテーブル客が店を出るためにちょうど席を立つところだった。コートを着たりして、女性たちが道を塞いでいる。迂回しようとした時に、そのギャルソンがすっと隣の空いたテーブルを引き、道を作ってくれた。それはとても自然だった。私は彼の仕事ぶりに静かに感動を覚えた。無駄のない美しい動き。普段チップをおくことに積極的ではない私だけど、この時は、とても当たり前にチップを残して席を立った。良いものを見せていただいて感謝。

 

フレンドリーだけど、動かない、でも、皿だけは競って下げ急ぎ、食事どう?だけはひんぱんに聞きに来る店が多いところに住んでいると、町の小さなお店でこんなサービスを受けれることに感動。